強さと決心を頂いた夜だった。大河ドラマ「麒麟がくる」第2話 感想
昨日は、大河ドラマ「麒麟がくる」の第2話が
放送されました!
わたしも大変楽しみに、番組を拝見しました。
第二話は、本木雅弘さんによる斎藤道三が
織田信秀と戦う合戦のシーンからスタート🎬
手に汗にぎり、緊張感の中、
入り込んで拝見しました。
** ここから、大河ドラマの感想になります(^^)(ネタバレ注意です) **
戦いは、「加納口の戦い」
天文十六年(1547年)織田信秀が美濃へ侵攻し
織田軍が斎藤道三の本拠・稲葉山城(現在の岐阜城)のすぐ下まで攻め寄せった戦いです。
織田軍率いる兵は、25,000。
それに対して、斎藤軍は、4,000。
それでも、「数が勝敗を決めるわけではない」と言い切った道三に、
その戦に勝つアイディアは浮かんでいたのでしょうか。
自信満々のその態度に、わたしは「まむし」と言われる所以を感じずにはいられませんでした。
戦いを初めてほどなく、城に兵を戻し、籠城を決め込む斎藤道三(本木雅弘さん)。
すぐに逃げ込むとはなんだと、呆れる光秀(長谷川博己さん)と道三の嫡男・高政(伊藤英明さん)。
ただ、それは、敵の織田軍を騙す道三の策略だった。
斎藤軍は、城に戻り、酒を酌み交わし、宴会をしている様を織田軍のスパイたちに見せた。
しかし、その酒は水。
宴会などはすべて演技だった🍶
そうとも知らぬ織田軍は、その様をみて本日は終了だと思わせ、安堵のもと、休息を取っていた。
そこに、風のようにひたひたと後ろから織田軍を追う斎藤軍。
見事、勝利を収めた🏆
道三の兜は、潮の満ち引きを引き起こす月がモチーフになっており、
文字通り、打ち寄せ、寄せては退くという、潮の満ち引きをイメージさせる戦術だった。
「数が勝敗を決めるわけではない」といい、6倍の数を誇る敵に勝った道三の自信は、
最初からこの信条にあったのだと感じ、底知れぬ不気味な自信と冷静さに、ゾワっとしました。
そして、もう一つあった
ゾワゾワポイント。
それは、毒殺のシーン。。。
主君で娘婿である土岐頼純を、
道三が毒殺します。
頼純を大声で呼び捨てにして、最後に「・・・さま」「おすわりなさいませ」という
声色の変化にゾワゾワしました。
そして、頼純を正視せず、
横を向いたまま、歌を歌いながら
毒を飲んで悶え死にゆく様を待つ道三。
今回は、「道三の罠」というタイトルにもあるように、
道三の人となりを様々な角度から見せていただき、道三という武将への理解が深まりました。
勝つことへの執着と冷静沈着で狂気を持つ他にはないこのキャラクターが
どのように光秀と絡んでゆくのかが楽しみになりました。
そして、もうひとつ、忘れられないシーンは、
平安を思う光秀が、
終わらない戦に対して
なんとも悔しい心のうちを吐き出すシーン。
首を討ち取ろうとした侍大将が、
叔父にそっくりだったため、
首を落とすことをひるんだ事に対して、
武士としての自責の念を持ちながらも、
「こんなことが・・・武士の誉かと・・・」
平和を想い、殺しあうことへの
悲しみとためらい。
そして、殺し合いへの迷いと怒りを一つにして声を絞り出す光秀の声に、
同じ気持ちが呼び起こされました。
現代でも地球上で起っている
争いに対しての嘆きの感情が
心にも湧いてきて、
少しでもそういう状況が
緩和されることをしたいと
改めて感じました。
そして、最後、光秀の言葉が印象的でした。
「しかし、戦は戦だ。
勝たなければ自分が打たれる。
戦がある限り、勝つしかない。」
そう、自分を振るい立たせるように
自身の心に問いかける表情にもグッときました。
悲しいことを悲しいと嘆いているよりも、
何かひとつでも、行動できることがあるはず。
よい環境になるため
何かを信念をもって突き進む。
麒麟がくる世界、
平和が訪れる世界を信じて、
自分を信じて突き進むしかない。
それは、現代であっても、
戦国時代であっても、同じ。
強さと決心を頂いた夜だった。
https://www.nhk.or.jp/kirin/
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●NHK大河ドラマ『麒麟がくる』
<放送時刻>・日曜日 NHK総合 午後8時 BS4K 午前9時 BSプレミアム 午後6時
<再放送> ・土曜日 NHK総合 午後1時5分 ・日曜日 BS4K 午前8時