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2023 .8.15 Digital Release
『もっと真ん中に』

JK_もっと真ん中に

「もっと真ん中に」ストリーミングはこちら

https://linkco.re/eMES4sr1

Interview

堀澤麻衣子へのインタビュー

 ー 今回配信された「もっと真ん中に」が生まれたきっかけ、曲に込められた想いを教えてください。

この曲は、必然で生まれた。そう思っています。心の中の感情を、吐き出さずにはいられない状態。そんな状況で作り始めたこと自体、初めての経験だった。

「何のためにあの日、旅立ったのか・・・」
当時の私は、その理由もはっきりしていた。

高校を卒業し、家元を離れ、1人、晴れて合格した大学に東京に出ていく時、
新幹線のホームに花束を持って駆けつけてくれた友達は泣き、笑顔を絶やさないようにしながらも、心配そうに家族は見守ってくれていた。
いつでも帰ってきていいよと言ってくれた両親に、送り出してくれたことに感謝しつつも、絶対に泣き言を言って帰ってきてはダメだ。そう心に刻んだ瞬間だった。

歌うために生きていくと決めて扉を開けたのだ。
それなのにいつの間にかどんどん慣れていってしまう。毎日何かにチャレンジしなくても生きていけるようになってしまった。

それは果たして心に輝きを灯してくれるのだろうか?
新たな扉を開く喜びを感じられるのだろうか?命が輝く瞬間をもっともっと自分に対して問い正してみたい。その気持ちがこの曲を書かせました。

コロナ禍でたくさんの時間と可能性が失われ、
私の真ん中はどこにあるんだろう…
もっと自分を真ん中に置いて信じ抜いてみよう。そんな自分がやることを、喜んで待っていてくれる人を信じて…

吐き出さないともう、心のバランスは取れなくなっていた。
心の叫びを吐き出すことで自分の心が救われていく感覚。作品を生み出すなんてかっこいいフレーズじゃない。もう必死だった。這いつくばっている感じのイメージしかない。だからこそ、できたことがあった。まだ自分にもできることはいっぱいあった。


昔、
「お姉ちゃんなんだから、お姉ちゃんらしく我慢しなさい」そう言われた。でもなんとなくその言葉は、誇らしかった。妹のために、私が妹を守れるんだ。大事な人を守っていくために、私なら我慢できる。よし!そんな感情だった。

我慢をして生きていくことが、知らず知らずの間に私のミッションになっていった。
攻撃されないようにいい人でいなければ…そうだ。私が我慢したら大丈夫だ…

それをすればするほど、辛くなり、弱くなる。
その弱さが今の私を作っていっていた。それを吐き出すことができた。私にとっては大きなことだった。

だからこそ信じてたい。
子供の頃の強かった、紛れもない、自分の意思を。だめでもいいから、新しい世界を心の真ん中で創造し続けたい、ださくてもかっこ悪くてもいいから、怖がらないで自分の本心を。

人生に迷ったとき、
「愛で動いてるのか、恐怖で動いてるのか」俯瞰して感じたら、やっぱり愛を選べる。しかし、愛を選べるだろうと信じてるだけでは遅すぎる。

今の感情を感じきって掴むこと。選ぶこと。

それで魂は喜びの世界の住人となる。

 

ー「もっと真ん中に」のレコーディングの際、どのような想いで歌われましたか。

   レコーディング時のエピソードなどがあれば教えてください。 

【レコーディングの想い】

歌詞を書いた時から、この歌をレコーディングすることが楽しみで仕方なかったです。自分だけで曲を作る時は、作詞をしながら曲もという同時進行のことが多いのですが、この曲は、完全に先に作詞のみを行ったのでとても新鮮な体験でした。

自分が生きている現実は、自分が広げた世界、すなわち、自分が「この世界はこうだよ!」と決定づけた世界だと思うんです。どんなことも「自分が笑えば 世界も笑う」これが、今、私にとって、一番焦点にしているテーマです。

自分の頭の中の恐怖も、自分の頭の中の喜びも、自分がその物事をどう捉えるかで、一瞬で逆の感情に飛び込んでいくことができる。今、どっちを選択して生きるのかということを突き詰める、まさに作りながら、歌いながら心に刷り込んでいきました。

 

【レコーディングエピソード】

みんなでコーラスレコーディングを行って非常に、異常に楽しかったです!大好きな人たちと歌うのは、本当に楽しいですね。

書いた作詞の内容を作曲家に伝えたところ、同じような気持ちになることはある。だからこそ、気持ちもわかった上で、この曲が言わんとしていることを、うまくメロディーに載せてくださった。その上、私もここのメロディはちょっと暗いので、このメロディにしたいと忖度なく伝えたところ、すごく柔軟に受け入れて創ってくれ、これまでの信頼感がこの曲を構築してくれたのだと思いました。

コーラスのところは、4声のコーラスを作りました。私は10歳の頃から合唱団に入って、オペラやミュージカルの舞台に出演させていただいたこともあり、、コーラス・ワークがすごく好きで得意なので終始楽しくて仕方なかったですね。高い声も低い声も、声色を変えて表現するのは、自分の制作における真骨頂でもあるので、終始ワクワク、声の広がりが、宇宙の広がりをイメージしてくれるようで、本当に大好きなコーラスの部分ができました。ぜひじっくり聞いてほしいポイントですね!

 

ジャケット写真は羽根万年筆ですが、楽曲とどのような関係があるのでしょうか。


この羽根ペンは、この曲そのものの象徴です。

もっと真ん中を大切にして生きていたい・・・
もっと自分を大切にして生きていたい・・・

ただ、たった1人で生きているわけじゃない。いろんな人と関わりながら、表現する真ん中がなるべくブレないように、曲げないように・・・生きる工夫をする。

自分が作り上げたい世界ははっきりある。それをなるべくぶらさないように丁寧に丁寧に描きたい。

だとしても、チームでやっていくためには岩みたいな頑固状態ではダメ。

自分の背中に羽根をつけて、いつでも自由自在に動きまくれる、軽いペンのように自分を捉えていたい。心の軽やかさとしなやかさ、そこに軸を併せ持ったその羽根ペンそのものが私でありたいという憧れの象徴なのです。
ナチュラルで艶やかで軽やかで、それでも、存在感のある、誰にも似ていないイメージで輝きを放ち続ける・・・

それを表現したジャケットになっています。

レコーディング風景

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