数々の歌唱歴を持つ堀澤ですが、その中でも依頼されることが多いものがあります。
それは、
「ヴォカリーズ」
です。
「え?なにそれ?」
と思った方も多いのではないでしょうか?
では、「ヴォカリーズとは何か」
というところからご紹介していきます。
ヴォカリーズとは?
Wikipediaには以下の通り記載されています。
“ヴォカリーズ(フランス語: vocalise、ドイツ語: Vokalise)は、歌詞を伴わずに(しばしば1種類以上の)母音のみによって歌う歌唱法を指す。名称はフランス語の動詞 vocaliser(声にする、声だけで歌う)の命令形 vocalise に由来する。母音唱法とも呼ばれる。主に発声練習の際に用いられるが、ヴォカリーズによって歌うことを指定した声楽作品も存在する。
簡単に言えば、ヴォカリーズとは、
「歌詞を伴わずに、母音によって、アー、ハーなどと歌う歌唱法のこと」
です。
それでは、ヴォカリーズには、具体的にどんな曲があるのでしょうか。
ヴォカリーズの名曲といえば・・・
以下のような曲が有名です。
・ヴォカリーズ / ラフマニノフ(クラシック)
・北の国から / さだまさし
・夜明けのスキャット(1番のみ)/ 由紀さおり
・Stand Alone/ ドラマ「坂の上の雲」主題歌
聴いていただくとわかると思いますが、
アーとかウーとかの母音で歌唱していて、
歌詞がありません。
「北の国から」などは、歌詞がないにも関わらず、
ほとんどの方が、曲を口ずさめるのではないでしょうか。
このように、歌詞を覚える必要がないので、簡単に歌えるのは、ヴォカリーズの魅力のひとつではないでしょうか。
歌詞がない「ヴォカリーズ」の魅力とは?
ヴォカリーズの魅力は、何と言っても、
「歌詞がないこと」
です。
歌詞があると、言葉の意味に入り込んでしまいがちです。
しかし、息づかいだけで発する声「ヴォカリーズ」は、
心象風景にもマッチしやすく、
感動のクライマックスシーンや、
回想シーンでよく使われます。
これにより、映画やドラマなどでは重宝されるのです。
また、歌詞がないことにより、誰もが口ずさみやすい、という点も魅力です。
象徴的な場面で繰り返し流れるヴォカリーズは、
いつまでも心に残りやすく、また、自分でもそれを気軽に歌うことができます。
これにより、場合によっては、歌詞のある曲よりも、心に残りやすくなることがあります。
堀澤麻衣子が、ヴォカリーズの曲を依頼される理由とは?
堀澤麻衣子のもとには、
日本やアメリカから、映画・ゲーム・アニメ・ドラマなどの
歌唱依頼が舞い込みます。
過去の実績を見ていただけたらそのバライティに富んだ、
歌唱歴をご理解いただけると思います。
※過去のキャリアなどについてはこちらをご参照ください。
堀澤麻衣子の「光と影」(https://spark.adobe.com/page/VcCQ2/)
曲を依頼される時、とても多いのが、
「ヴォカリーズで歌ってほしい」
という依頼です。
では、なぜ堀澤はヴォカリーズでの歌唱依頼が多いのでしょうか?
その理由は、堀澤の持つ声の特長と切っても切り離せません。
堀澤麻衣子の声の特長は、大きく分けて3つあります。
一つ目の特長について、
堀澤を映画の挿入歌に抜擢した、
世界で活躍するプロのエンジニア・プロデューサーに聴いてみました。
その1:「声の質(トーンクオリティ)を自在に変えられる」こと
ヴォカリーズは歌詞がないため、その場面で表現される感情を、繊細な声の表現で伝えなければならない。暖かい息づかいや、悲しみの息づかいなど、様々なシーンにあわせて音色(トーン・クオリティ)を変えることが必要な技術となるが、それは繊細な息づかいを駆使しすることを得意とする堀澤麻衣子の真骨頂である。
映画・ドラマなどのクライマックスシーンで、さまざまな心象風景を、感動レベルに持ち上げ、聞いている人々を涙させるその声は、各映画・ゲームなどのプロデューサー、作曲家からの信頼が厚いと言える。
(LA在住 エンジニア・プロデューサー)
※トーンクオリティーとは、音量、音色、タッチなど様々な要素で構成されている「音」の品質のこと。だが、音色のクオリティーの向上を目指しているプレイヤーは、少ない。
つまり、シンプルに言えば、
「音の質を自在に変えることができる歌手だから」
ということになります。
この特長が、ヴォカリーズを歌いこなせる一つの理由となるのです。
ヴォカリーズは、歌詞がありません。
その分、抑揚をつけたり、音量を変えたり、または息づかいにとても微妙な調整が必要だったり。
歌詞がない分、高度なテクニックが必要となります。
堀澤は、
声の質を七変化させることができるため、
表現する感情や、風景等が、全く違う場面でも、
ひとりの歌手で複数対応することができます。
これが堀澤がヴォカリーズを歌う際に重宝され、抜擢される理由のひとつになります。
その2:ミックスボイスを出すことができる歌手
堀澤の声は、
「ミックスボイスを出すことができる」
という特長があります。
「ミックスボイス」とは聞きなれないかもしれませんが、
ミックスボイスとはなんでしょうか?
声には大きく分けて、
・裏声のように頭で響かせる「ヘッドボイス」
・地声の「チェストボイス」
の2つがあります。
その2種類の声が程よくミックスされることにより生まれるのが、
「高音域で心地よいけれど、芯が通っている声」
すなわち、これが、
「ミックスボイス」
と呼ばれる声質です。
実は、このミックスボイス出すことができる歌手は、
日本人では、ほとんどいません。
そこには、独特の息と声の混ぜ方が存在し、そのミクスチャー(ミックスのさせ方)が美しく、絶妙である必要があります。
結果、これが実現できると、とても個性的な声となります。
声と息の混ぜ方のバランスが重要であるため、
歌唱方法や声質などの多くの条件が揃わないと、
なかなか出すことができません。
しかし、幸か不幸か、堀澤はかつて、ポリープにより声を失った経験を経て、
古武道や呼吸法を取り入れた「オリジナル発声法」を生み出しました。
この発声法は、ミックスボイスを出すのに適しており、
その声を失った経験をもとにして試行錯誤した結果、
堀澤は、独自のミックスボイスを出すことができるようになりました。
このミックスボイスも、ヴォカリーズで様々な音色を奏でる際に、
とても重宝される声質です。
その3:「倍音」
堀澤の声の特長としてしばしば最初に挙げられるのが、
「倍音」
です。
※詳しくは、堀澤麻衣子の倍音力の秘密をご覧ください(https://www.maikohorisawa.com/baion/)
倍音とは、「気持ちの良い周波数を持つ音」のことです。
堀澤の歌声はこの倍音がよく響いていると言えます。
この倍音が響くことにより、
ヴォカリーズという歌詞のない曲を、
感動的で、人の心を揺さぶる効果がある曲に仕立て上げることができます。
堀澤麻衣子のヴォカリーズ
以上、ヴォカリーズや声の質などについて、ご紹介してきました。
ヴォカリーズで歌唱するのは、歌詞がないのが魅力ですが、
逆に歌詞がないため、様々なスキルや経験が求められるのがお分りいただけたかと思います。
それでは実際、堀澤が歌うヴォカリーズの曲はどのようなものがあるかをご紹介します。
Spotifyでは堀澤麻衣子が歌うヴォーカリーズ楽曲のプレイリストを公開中です
https://open.spotify.com/playlist/4TkAXTcwTvnQuwBshbMu9n?si=e24264e25ce642d0
そしてメジャーデビュアルバム「Kindred Spirits」から2曲ご紹介します。
Rose Hill (堀澤麻衣子「Kindred Spirits」収録曲)
「心を包む、本当に心地よく素晴らしい声」
セリーヌ・ディオンと伊藤由奈のデュエットを実現した、
LA在住プロデューサーのデスライダー高田氏が、
このRose HIllを聞いて漏らした感想です。
プロデューサーのスティーブ・ドーフがとても大切にしている曲です。
Stand Alone(堀澤麻衣子「Kindred Spirits」収録曲)
NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」でおなじみの曲を堀澤がカバーしました。
堀澤麻衣子のヴォカリーズの世界はいかがでしたでしょうか?
今後も、ヴォカリーズでの歌唱予定が増えていきますので、ぜひ映画やCMなどで堀澤の歌声を探してみてくださいね。
堀澤麻衣子の最新の活動状況について
2020年1月19日〜2021年2月7日まで放送された
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」劇中歌担当
2022年10月10日
伊勢神宮にて歌唱奉納開催
2022年12月配信
ディズニープラスドラマ『ガンニバル』歌唱担当
ライブの情報や、堀澤の最新動向を知りたい方は是非、月1回発行している、まいこレターにご登録ください。
ご登録頂くと、アルバムKindred Spritisに収録されている「アメージング・グレイス」を1曲プレゼントします。
また、堀澤麻衣子の七転び八起きの人生を描いたストーリー「光と影」全8話をお届けします。
・堀澤麻衣子がいかにして歌手になったか
・メジャーデビューのために貯めてきたお金を持ち逃げされた話
・英語ができないのに渡米し、スティーブに出会った奇跡
・堀澤麻衣子が今後どのように生きていくか
など、小説仕立てで紹介しています。
この機会にご登録いただけたら嬉しいです!
それでは、皆様にライブ会場でお会いできるのを楽しみにしております。